人気ブログランキング | 話題のタグを見る

自炊が楽しくなる本かも

自炊が楽しくなる本かも_a0088158_2244731.jpg

よしながふみの『きのう何食べた?』を読みました。
この人のガチBL作品は読んだことないんですが(『大奥』も未読)、以前読んだ『愛がなくても食ってゆけます。』はけっこう気に入ってたので、同じ食べ物系(?)のこの本は読んでみたんですよ。

一話完結の作品なので明確なストーリーみたいなものはないんですけど、大雑把に言うと「ゲイの弁護士とその同居人(って言うか恋人)の日常生活を淡々と描いた作品」です。
主人公が40歳過ぎてるってところがポイントで、この年齢になってくると恋愛感情だけで人生を回していくわけにもいきません。
恋人はもちろん大切だけど、それ以外にも仕事や家族との関係、将来のことなどもいろいろ考えないとですよね。
恋愛が「非日常」だとするなら、仕事やら家族やらは「日常」の範囲に属するわけですが、BL系作品では恋愛を至上のものとするあまり「日常」がまったく出てこないとか、もしくは恋愛と対立する概念として「日常」をえがく場合が少なくないです(それが悪いって言うわけではないですよ。そうした作品にも優れたものは沢山ありますし)。
それに対して、本作では恋愛と「日常」とを等価のものとして捉え、並置しています。
……って難しい言い方しちゃいましたかね(^_^;)。
要するに恋愛を特別視しないというか、日常生活の中の要素として自然に描いているのですよ、この作品では。

それがよく現れてるのが、毎回のように描かれる夕食のシーン。
主人公が手をかけて作った夕食を恋人とともに食べるわけなんですが、恋人同士だからといって甘い会話やドラマティックな展開があるわけではありません。
ただ淡々と食事をして、その合間にちょっとした嫉妬や苛立ち、愛情といった感情のいきかいがあって。
「日常」の象徴ともいえる食事(しかも作る手順まで作品中に出てくるの。料理本みたいに。まさに「日常」的)と「恋愛」とが断絶することなく緩やかにつながっているの上手いなー、とも思いますし、それが読後感を穏やかにしてる気がします。

この本を読んだら、たぶんあなたも自炊したくなるのでは?

【2007年12月16日 東京コスプレキャラクターショウ】
今回掲載するのは沙谷さんのお写真。
茄子彦的には沙谷さん=ロングヘア、みたいなイメージがありまして。でもこの日はショートボブのウィッグをつけてらしたので、最初は沙谷さんだと気がつきませんでした(^_^;)。
この髪型、ちょっと女優さんみたいですよね(<茄子彦的には)。
というわけで映画を意識して、画面にフレア(白っぽくなってるところ)とか入れてみたり。

沙谷 さま
自炊が楽しくなる本かも_a0088158_22445399.jpg

自炊が楽しくなる本かも_a0088158_22451716.jpg

自炊が楽しくなる本かも_a0088158_22464321.jpg

自炊が楽しくなる本かも_a0088158_22471254.jpg

by nasuhiko | 2007-12-18 22:47 | Comic


<< 師走ですねー 朝起きたら美少女になってたら >>